アラフィフぴーちゃんのるんるん日記♪

私のとりとめのない日常を綴っております。20歳年下の彼氏とのやりとり、お片付けの話し、大好きな映画や本の話し、などなど。

Mar/24th/2020 「東京ラブストーリー」 最後の最後でリカが・・・

 

 

 

 

 

こんにちは。

私、ぴーちゃん。

 

 

 

29年前の東京ラブストーリーを全話観て感想を書いてきた。

そこで最終話でなぜ、別れのシーンでリカがカンチを「永尾君」から「カンチ」と呼び方を変えたのか?もう一度掘り下げたい。

 

 

カンチはリカに別れを告げた。はっきりと「お前とはやっていけない」と言って。

 

リカはというとカンチと別れた後、ロサンゼルスへ赴任。しかし半年で会社を辞め、消息を絶ってしまう。

 

そして3年が経つ。二人は東京の街角で偶然再会する。この時、カンチは以前と同じように「リカ」と呼ぶがリカは「カンチ」ではなく「永尾君」と呼んだ。ひょっとしたら、横にいた元恋敵のさとみがいたからかもしれない。

 

カンチとリカははさとみの計らいで、二人きりで話すことができた。その間、リカはずっと「永尾君」と呼んだ。しっくりこないカンチ。カンチからは「昔みたいにカンチと呼んで欲しい」という気持ちが駄々洩れであった。

 

って、いやいやいや。待て!いくらさとみから勧められたからと言っても、どうしてリカはカンチと二人になったのかな?まぁ、昔好きだった男と再会して、未だに好きな気持ちを再認識してしまったのかもしれないけど、これがドラマでなかったら絶対に行くべきではない。

 

リカは3年経って外見的にはますますいい女になっていた。そして「永尾君」と呼んだ。これで「どうお?私を振ったこと後悔してるんじゃない?」というプチ復讐は出来たはずなのに、だ。

 

では、誰がリカが「カンチ」と呼ぶことを望んだのだろう?それは29年前の視聴者である。その頃は「ハッピーエンドで終わらない恋愛ドラマ」が流行っていた。カンチとリカの恋愛はバッドエンドになる要素だらけだった。だからこそ当時東京ラブストーリーは今でも語り継がれるほどの人気ドラマになった。番組制作側は「カンチとリカの空回りの恋愛」を最後まで描ききって、その時代の視聴者のハートを鷲掴みにしたのだ。

 

今の一般的な若者だったらどうするかな? 街でばったり会った時に「あ~永尾君、さとみちゃん、久しぶり!またね」でさっぱりとバイバイするのではないかな?「え?何で?今更話すことある?さとみも二人でどっか行ってきたら?なんて上から目線よね?」と思うのではないか。

 

カンチとリカの最後のシーンは当時の憧れの恋愛をぎゅっと凝縮していた。「The 惚れたモンの負け!」男性視聴者は「リカは最後までカンチを好きだった」と大喜び、女性視聴者はリカと自分を重ねて「悔しいけど上手くいかないのが恋愛よね」キュンキュンしていた。

 

そして、当時このドラマで影響された人たちが東京ラブストーリーまがいの不健康な恋愛を好んでしていたような気がする。

 

このドラマがここまで語り継がれてリメイクされるのは「洗脳する力」も備えているからなのだろう。

 

しかし、今の若者は賢いし大人だよ? 作者の柴門ふみさんもよくこの時代にリメイクすることをOKしたなと思う。

 

現代版がどのくらい視聴率を伸ばせるか楽しみである。