こんにちは。
私、ぴーちゃん。
年下彼氏のまるちゃん、彼とお付き合いを始めてから、私は一度も服を買っていない。
彼は超ミニマリストでとても持ち物が少ない。ある日、その彼が私の家の物の多さに驚き、お片付けの日々が始まったというわけ。
ついでに「僕も片付けを手伝うよ!その代わり、家の不用品が無くなるまで服を買ってはダメだからね!」と私の物欲は抑え込まれ、厳しく監視されるようになった。
今までの人生、お金が無くなるまで、いろんな物を買い込んできた私にとって、買い物を禁止されるというのは、本当にキツカッタ。
写真を撮っておけばビフォーアフターをお見せできたのだが、そんな余裕がないくらい、毎日毎日、不用品を処分し続けた。
彼と付き合い始めて、そろそろ半年が経とうとしている。
そんなこんなで、私の部屋にもやっと空間ができ始め、少しホッとしているところ。しかし、まるちゃんは「無」を目指しているので、こんなんではまだまだ納得してくれそうもない。
もちろん、私も目指すところは「ほぼ無」。家具の表面に何も出ていない状態にしていきたい。
しかし、人間って、空間があると、何気なく何かを置いてしまいがち。
それの積み重ねが私のような物だらけの空間を作ってしまうのだ。
失礼。めちゃくちゃ、前置きが長くなった。
実は昨日、一昨日でまるちゃんに服を7枚も買ってもらったのだ。しかし、これには交換条件があった。1枚購入ごとに5枚の服を手放すというものだ。
これは以前から言われていたのだが、私は「1枚につき5枚だぁ?そんなん無理無理!」と完全に聞き流していた。
が、しかし、これは本当に気に入った服に出逢っていなかったから、想像できなかっただけなのだ。
ことの始まりはカジュアルファッションのGAPを訪れた時。この店ではたまに好みのデザインに遭遇するので、この日も何となくスカートコーナーを見ていた。
す、すると!めちゃくちゃ好みのタイプのスカートが並んでいるのだ!
「ほしい!まるちゃん!ぴーちゃん、これ試着したい!」
彼は久しぶりの本気モードの私を見て、じゃぁ、試着だけね、と許してくれた。
そして更に、事態は思わぬ方向へ。
まるちゃんは、私がいつもエキセントリックな服を選ぶと無言で首を横に振っていたのだが、珍しく今回は私が女性らしいAラインのスカートを選び、しかもそれが意外に似合っていたので、まんざらでもなかったようだ。ふふ。
それで「仕方ない、買ってやるか」と思ってくれたらしい。
色は6色展開だったようだが、私のサイズで残っていた色はイエローとボルドーだった。
ここで・・・私の抑えられていた「物欲」が爆発してしまった。なんと私はその他の色も欲しくなり、明くる日、GAPの他店舗にも在庫確認をし始めた。そして、最寄りのイオンに取り置きを頼んでしまったのだ。
「〇〇のイオンにあるらしいから、一人で行ってきていい?」
「だめ!行くなら、僕も一緒に行く!」
私ひとりで行かせるのは不安みたい。また隠れて服でも買うと思ったのかしらん?
イオンに着くと、20代の若者向けのお店で、私でも着れそうなシンプルなカットソーを見付けた。
しかも、昨日買ったスカートと絶対合う! これも3色欲しい!
まるちゃんは、半ば呆れぎみだったが、そのカットソーを買ってくれた。
そして、次はやっと本命のGAPへ。スタッフのお姉さんに声を掛けると、「スカートの取り置きですね?」とすぐに商品を持ってきてくれた。
試着すると、カーキと白も可愛い!
まるちゃんはこの2色のスカートも買ってくれた。しかし、顔は明らかに怒っている。
「まるちゃん、怒ってる?」
「ちょっとね!ぴーちゃん、分かってるんだろうね?1枚買うごとに5枚捨てなきゃいけないんだよ?できるの?」
この強めの問いかけに私はこう答えた。
「こんなに好みの服に出逢えたんだから、それ位、どってことないよ。すぐに35枚選んで処分するね!」
彼は「本当にできるの?」と完全に信じていない様子だった。
帰宅後、買ってきた服のファッションショーもそこそこに、私は35枚の処分する服を選び始めた。
すると、ものの10分でそれは終わったのである。
まるちゃんを部屋に呼んで、数を数えながら、35枚の服を見せていった。
彼は私の服を選ぶスピードと「まだこんなに服があったんだ」という驚きとで、口数が少なく、ただ茫然と積まれた服を見つめていた。
そして、次の瞬間、我に返り、「この服の山はネタになる。インスタにあげよう!」と写真を取り出した。おいおい。(;^ω^)
この2日間に買ってもらった服は、そんなに高いものではないが、私の中では今、ダントツに一軍のスタメンだ。
と、いうことは、私は今まで自分にとって2軍扱いの服たちに囲まれていたことになる。
1軍に会えていないので、2軍を沢山持つことで、そのバランスを取っていたのかもしれない。
でも、今回やっとわかった。服が好きなら、絶対に妥協した買い方をしてはいけないのだ。
妥協すると、結局気に入らなくて、着る機会はないし、タンスの肥やしが増えていく一方。
それを今回、自分の中の「超好みの服」と会えたことで、よおく理解することができた。
最初は服を最小限まで減らすことが出来たら、服を買っていいよ、と言われていたのだが、結局、こういう駆け引きで一気に服を減らすことになるとは夢にも思わなかった。
処分するために脇に積まれた服たちは、今、メルカリへのエントリーを順番待ちしているところ。
今夜もいくつか出品させてもらおう。
誰かの目に留まりますよう~に!