こんにちは。
私、ぴーちゃん。
今日のお片付けは衣装部屋にあったカゴの中身だった。カゴと言ってもプラスチックの頑丈なつくりのものだ。
このカゴの中身は3年前から使われていないのに埃がかぶらないようにバスタオルが掛けられていた。さすがの私もこの中に何が入っているかは覚えていた。
出て来たのは沢山の折りたたみ傘と何冊かの御朱印帳だ。
傘はすぐに増える物の一つだ。出掛ける先々で雨に降られ、仕方なく購入。で、増える。この繰り返しだ。
出て来た傘の数は何と、10本。2本は亡き夫が使っていたものだ。別にどこも壊れていないので、何も考えずに取ってあったのだろう。処分。
次に手にしたのは日傘だった。昨年、少し奮発して買ったものでとても品がある。これは素敵な刺繍が施してあり、アラフィフの私を底上げしてくれるような気がして思わず購入。お気に入りの一本だ。
次はスコットランドで購入した折りたたみ式のジャンプ傘。星柄が気に入って買ったのだが、開くときの速度が半端なく早いので、街中で開くと周りの人が驚いて振り向いてしまう。かなりヤバい傘である。もちろん処分。
神奈川のいとこの家に遊びに行った時のチェック柄の傘は今の私には少し子供っぽい。これも処分。
和柄のものは開くと梅の花が散りばめられておりオバはん臭い。安いものではなかったが、私が持つと野暮ったく見えてしまうのは間違いないだろう。もちろんこれも処分。
すると、ミニマリストの彼が突然「これいいじゃん」と言って指をさした傘があった。
空港で買った傘である。旅行の時、傘を忘れたのに気づき出発直前に購入したものである。しかも2回連続で買ったのでピンクとグリーンがあった。
彼は「このグリーンの方、僕が使いたいくらいだな」と言った。
私は「あら、そうお?じゃぁ、あげる。私はピンクを使うからペアだね」と彼にグリーンの傘を譲った。これら2本は今までもちょくちょく使っていたのでこのままお役目続行だ。他のと比べると軽いし色もキレイなので改めて惚れ直した。
そしてもう1本は私がどうしても必要だと主張して、日傘が残った。
次は冊子の入った袋を取り出した。その冊子とは御朱印帳だ。亡き夫とあちこちの神社仏閣を巡ったときに集めたものが7冊も出て来た。それを見て彼が速攻で
「全捨てだね」
と言い放った。これには私も同感だった。
たまに夫との想い出を懐かしむことはあるが、今は物に思いを馳せることは殆どない。御朱印帳の中身も一切見ず、塩で清めてから処分することにした。
この様子を見ていた彼もさすがに「潔いね」と言った。自分でも清々しい気持ちで想い出たちにお別れを言えた。
結局カゴの中身で生き残ったのはペアの傘と1本の日傘だけだった。
たった15分くらいの作業だったのに、やはり今回もひどく疲れた。
こんなことを繰り返しながら「お片付け完了」まであとどれくらいかかるのだろう?と少しだけ気が遠くなってしまった。
明日はキッチン周り。シンク上の棚を整理する予定だ。