こんにちは。
私、ぴーちゃん。
今日は昼ごはんを食べたあと、異様なくらい眠たくなった。喋るのもつらくなる程だった。
なぜか、年下彼氏君も「眠い」と言い出したのでお布団を敷いて二人でお昼寝をした。
普段いつも睡眠の浅い私だが、この時はとても深く眠ることができた。気持ちよく目覚めた時、時計を見てびっくりした。あっと言う間に2時間が過ぎているではないか。30分くらいかと思っていたので焦って彼を起こした。
彼が「すごい眠れたよー。おかげで元気百倍アンパンマン!」と言って布団からごそごそと這い出していった。続いて私ものそのそと布団を出てみると頭がすっきりしている。これはお片付けに精が出せそうだ。
私の衣装部屋には無印の衣装ケースが14個ある。それはどれもパンパンだ。さらにクローゼットにもずらりとハンガーにかかった服が並んでいる。我ながら、よくこんなに服を買い集めたものだ。着ているのは3分の1もない。
今日とりかかったのはクローゼットの外に出ている無印のケース8個。最初は2個くらいで終わらせようと思ったのだが、元気になったお陰でつい欲張ってしまった。
1つ目の衣装ケースに入っていたのは冬物のストールやマフラー。ここは殆ど自分の意見を言わず、彼の指示に従って選別をしていった。不思議と同感だったからだ。
次に手を着けたのは春秋もののストール。ここは多分20枚以上入っていたと思われる。ヒョウ柄など攻撃的な?ものはことごとく彼の「NO!」で処分されていった。
そして気づいたら、冬物も春物もパステルカラーの可愛らしい色味だけが残っていた。
「ねぇ、まるちゃん。私はもともとビビッドカラーとかダークカラーが好きなんだけど、残ってるの可愛らしい色しかないよ?これでだいじょうぶかな?何か物足りないんだけど・・・」
「あのねぇ、ぴーちゃん。僕たちが付き合い始めてからぴーちゃんはどんどん変わっていってるんだよ?だから、似合う色も変わってきたの。今ぴーちゃんに似合うのはこういう可愛いらしいパステルカラーなんだよ?」
私は驚いた。だってだって!ストール用のケースがまるで綿菓子のようなふんわりした空気感を漂わせているんだもの。確かに最近髪型をチリチリからふんわりショートに変えたというのもあるが、それだけでこんなにも似合うものが変わってしまうのか??
うん、今一番近くで私を見ているのは彼だ。彼の目を信じようではないか。しかも彼の「お片付けに関する目利き」はすごいものがある。
そこから後の衣装ケースは彼に言わせると「重くない」ゾーンだったらしい。
「今日はめちゃめちゃ調子がいい。どんどん持ってきて」
ハンカチ・タオルゾーン
ニットトップスゾーン
ヨガウェアゾーン
帽子・雑貨ゾーン
スウェットボトムスゾーン
私も物を捨てていくスピードがどんどん上がり、最後の靴下入れのケースまであっと言う間に辿り着いた。
が、しかし!この靴下ゾーンが曲者だったのだ。
私はとても冷え性なので年がら年中スパッツ(レギンス?)をスカートの下に履いている。靴下はあるブランドの麻の靴下しか履かない。これは1足2,200円するのだが、全然むれないし、締め付けもない優れものなのだ。これが黒・赤・グレー合わせて13足あった。それを5足に減らされた。さらにレギンスも5足に。
そして、最近履いてないけど、柄が気に入っていてなかなか捨てれなかった靴下たち。「履いてない」のだから、もちろん「全捨て」するように言われた。
ストッキングの黒も全捨て。ベージュのは新品のみ残すことを許された。確かに亡き夫の1周忌以来ストッキングは履いていない。必要な時はまた買えばいい、という考え方だ。
7,8年前?に流行った「冷え取り靴下」も出て来た。
この靴下は「絹の5本指」「綿の5本指」「絹の靴下」「綿の靴下」の順番で重ね履きをしていくものだ。これを毎日履くことによって足からデトックスが促され、冷えが改善されるというシロモノだ。
夫の病気の時、私も一緒に愛用していて、それが何足か残っていたのだ。私がそれをごみ箱に捨てようとした瞬間彼が「ちょっと待って!それは残して!」と叫んだ。
私は驚いた。「これ冷え取り靴下でデトックス用って知ってたの?」
「いや、知らないけど必要な気がしたから。悪くなってないし履いたら?」
この時ばかりは少し鳥肌が立った。特に絹の5本指靴下は足のデトックスによってすぐに穴が開いてしまう。破れた箇所を見ると身体の悪いところが特定できるのだ。
彼はそんなことも知らないのに、何故か「これはいい!」と思ったそうな。
こ、こわ~(;・∀・)
今日は1時間半くらいでかなりのお片付けが出来た。しかし、いつもの様な疲れはない。
お片付けの後は彼が美味しい夕飯を作ってくれた。そして、夕食後「さて、少しのんびりするか!」と思ったら彼が「ぴーちゃん、もう一か所だけやんない?」と言ってきた。今思うとその場所は余分だったのかもしれない。
その場所はというと、私が朝晩使うスキンケアグッズのポーチだったのだ。それはかなりくたびれた茶色いケースだった。彼が「今のぴーちゃんにはこっちが似合う」と言って指さしたのは外側が白くて内側がイエローのバニティタイプの化粧ポーチだった。それは雑誌の付録だったのだが、とても気に入っていたので使わずにとっておいたものだった。彼はそれを雑貨ゾーンを整理するときから目を付けていたらしい。
スキンケアグッズは10分くらいで新しいポーチにキレイに収まった。お肌の曲がり角をとうに過ぎたアラフィフにとっては、スキンケアは日々のマスト仕事だ。新しいポーチに入れると化粧水や乳液が「うふふ」と喜んでいるように見えた。最近お片付けばかりしているので頭がおかしくなってきているのか?(笑)
しかし、この時少し疲労感を感じた。やはり最後の一か所は余分だったかも?
今、廊下には恐ろしいくらいゴミ袋が並んでいる。可燃ごみが6袋、粗大ごみのスーツケースや大きな額縁。そして資源ごみで出す服が2袋。
記念にゴミの山を写真に収めてみた。我ながら、すごい。視覚的にもダメージを受けた。
物に囲まれて暮らすのは、一見豊かそうに見えて全然豊かではない。逆に物に心を支配されて訳が分からなくなっている。
必要な物が探せなくて同じものを買ってしまう。
自分に本当に似合うものすら分からなくなる。
掃除がしにくい。
どの点を取っても本当に効率が悪い。それなのに引っ越してきてからの3年間、見て見ぬふりをしてきたのだ。
お片付けのセミプロの彼が言うには「大きな山は越えた」そう。あとは毎日欲張らず地道に一か所ずつ片付けていくのみ。
ちなみに今日はかなり沢山の場所を片付けたので、ご褒美にショコラケーキを食べた(お取り寄せした花畑牧場のもの。ポイントでゲット!)。やはり仕事をした後は身体は甘いものを欲するものだ。
明日は何を楽しみにお片付けを頑張ろうか?