こんにちは。
私、ぴーちゃん。
今日のお片付けはキッチン横の引出しだった。
お片付け上手の彼の監督のもと、不用品の選別を進めていった。
まずは一番上の段。ここには各種袋がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。
彼は「うわ~~~~~っ!」と一言。
(これ、結構傷つく( ;∀;))
レジ袋や紙袋、市指定のごみ袋、なぜかプチプチ、そして、三角コーナー用のネット。
とにかくぎゅうぎゅう(笑)。
一人でやると「これはいつか使うかもしれないし、取っておこう♪」と物があまり減らないことが多い。しかし鬼コーチの視線を浴びるとなぜか「これは要らない!」とポイポイ処分することが出来るのだ。普段どれだけ自分に甘いのかを思い知った。
次は中段。ここには使わない文房具が押し込まれていた。亡くなった夫の物もあり5人くらいの事務員さん配れる文房具が袋で分別されて入っている(分別しているところは私のくせに妙に几帳面)。
が、しかし。使わずに3年は経過したものばかり。そう、使っていない。つまり不要なのだ。
どんどん掘り進めて行くと、ミニチュアのサバイバルナイフも出てきた。夫の趣味ではないので、きっと頂き物だろう。
それを見て彼が「これは価値があるよ。メルカリ行きだね。このナイフちゃんが【誰かに使ってほしい】って言ってる!」とか言うのだ。凡人以下の私には分からない世界(笑)
亡き夫も私に負けず劣らず色々買いだめをするタイプだった。ほとんど使い古したものだったが、新品のペンやカッター、その替え芯、水のり、修正ペンなども沢山出て来た。それは殆ど処分することにした。
しかし、その中に一本とてもオシャレなシャープペンシルがあった。
「わあ、このシャーペン、オシャレ!僕のと似てない?」
と、彼は自分の筆箱からスカイブルーのシャーペンを出して見せた。どちらも一部スケルトンになっており確かに似ている。彼のシャーペンの白版という感じだった。しかし、それは私の持ち物ではない。
私:ねぇ、それ多分亡くなった旦那さんのものだよ?それでもいいの?
彼:全然いいよ!だってすごく気に入ったんだもん。キラキラ光ってるよ。
僕これ貰ってもいい?
私は胸がきゅーっとなった。彼にとっては誰の持ち物とか関係ないのかもしれないが、まさか亡き夫のものを喜んで使ってくれる彼氏に出逢えるとは。
内心少しうるうるしながら、下段の片づけに取り掛かった。
私はその引出しに市指定のごみ袋を入れていた。中身を取り出しながら私は少し自分が赤面するのを感じた。ごみ袋は可燃、不燃、資源、廃棄用があり、容量は10ℓ、20ℓ、45ℓ用の3種類。それがいくつもダブって入っていたのだ。
彼:きっと、その時に必要なものが見当たらなくてまた買っちゃったんだね・・・
私:分かってるもん!でもいいじゃん、いつか使えるんだし。
彼:そうだね。じゃぁ、用途別・大きさ別に分けて見やすいように入れてみようか?
私は少しぶーたれながら彼の指示通りに分け始めた。
すると、一番奥から工具箱が出て来た。これも夫の持ち物だ。
彼:これはどうする?
私:使わないから全捨てする!
彼:お!潔いね~!じゃあ袋に入れようか?
こうして3段すべてのお片付けが終わった。
どの段も深さ30センチくらいあるのだが、最初は全てパンパンだった。それが要らないものを取り出してみるとどの引出しも中身が1/3くらいになってしまった。当たり前だが、空間が出来ると中身が見やすくなる。残った物たちは「僕たちは選ばれたんだ!」と誇らしげしているように見えた。
すると彼がおもむろに「ぴーちゃん、お疲れ様。疲れたでしょ?少しお昼寝しようか?」とお布団をひいてくれた。
私たちはそこから2時間も爆睡してしまうのだ。お昼寝にしては長い(笑)
しかし、今日の片づけ場所には故人のものも沢山あった。つまり遺品整理の意味も含んでいたのである。彼も私もそれなりにしんどかったはず。そう思うと2時間も寝てしまったのは頷ける。
まるちゃん、ありがとうね。
(´;ω;`)
さて、明日はどこを片付けようか?
彼は私の衣裳部屋(魔窟)を指定したが、そこは最後の楽しみにとっておきたいので、脱衣所の引出しをお願いしようと考えている私である。