こんにちは。
私、ぴーちゃん。
私は幼少期に父から受けたDVのせいで未だに男性性への恐怖が消えていない。
この恐ろしい記憶のせいで、私は男性から触られることにも無意識に怯えていた。その証拠に手繋ぎですら苦痛を感じていたのだ。
そのことは勿論、今付き合っている彼にも話した。彼はどちらかというといつでも何処でもラブラブしていたいタイプ。私もそういうのが嫌いではないが、少しとまどいがあった。
昨日、彼が用事があるというので私が車を出した。するといつもは手を繋ごうとする彼が全く手を出してこない。途中でそのことに気付いた私はとても彼を愛おしく思った。
「気を遣ってくれてるんだな」
信号待ちの時にそっと彼の手を触ると、懐かしい感じがした。彼の存在を有難いなとも思った。彼は彼なりに20も上の私をこんな風に見守っていてくれるのだもの。
父への恐怖に怯えていた、小さいころの私、リトルぴーちゃん。昨夜は彼女と一緒に父の悪口を言い合った。少し、涙が出た。
彼が抱きしめてくれたので、そのまましばらく泣いた。
傷が癒えるまで、そんなに長くかからない気がする。いや、そうだといいな。