こんにちは。
私、ぴーちゃん。
昨日、下書きに入れておいた記事が消えていた。ショック。
多分、怒りに任せて書いていたので保存せずにパソコンを閉じてしまったのだろう。
何に怒っていたかというと、同棲中の彼、まるちゃんが、午前中に鑑定の仕事を終わらせると言っていたにも関わらず、昼まで寝ていたことである。
私は彼に言われた通り、10時に彼を起こしてからヨガに出掛けた。帰宅後、彼の鑑定書を校正する予定だったのだ。
しかし、家に戻ってみると、彼はいつものルーティンの真っ最中だった。ごま油でお口をクチュクチュしながら、床の掃除をしていた。
かいがいしく動く妻のような姿は世間一般的には好ましいものだが、私はこの姿にイヤな予感しかしない。なぜなら、このルーティンは彼が起きてすぐにやるものの一つだったからだ。
すると、彼がごま油を袋にペッと吐き、こんなことを言ってきた。
「ぴーちゃん、服が欲しいんでしょ?だったら、服を3枚処分して。その代わりに1枚買ってあげる」
私はこの上から目線の言葉に少しカチンときた。あんた、何様や?と。
私は彼と付き合ってから、「お片付けを終わらせるまで、服は買わない」というルールのもと、それに殉じて過ごしてきた。彼の発言はそれを踏まえてのものだ。
「あ、やっぱり3枚じゃなくて5枚ね。5枚処分したら、1枚買ってあげる。3枚じゃちょっと甘いな」
なんや? 今言った言葉を秒で撤回するんかい。ちょっとカッコ悪ぅー!
しかし、この高圧的な言い方にとてもじゃないが、
「わあい、じゃぁ頑張って服を5枚捨てるね!」と喜ぶことは出来なかった。
むしろ、烈火のごとく
「鑑定はどうなっとん?まさか、やってないんじゃないだろうね?」と言ってやりたかった。
私は冷静に冷静を重ね(?)、「鑑定は?」と聞いた。
答えはもちろん「やってない」だ。 まるで、その事実を緩和させるかの如く、服で私の片づけを釣ろうとするなど、言語道断!
私はカーーーーッときて「まるちゃんのそういうところ嫌い!」と言い放った。
どうして、約束を破るの? これは二人のビジネスでしょう?
私の仕事はあなたの作業の後だから、私のスケジュールも狂ってくるじゃない。
いや、私は何より、お待たせしているお客さんのことを考えてしまう。特別な予定が無い場合、すぐに鑑定に取り掛かり、校正後、鑑定内容をお伝えする、という流れを進めていきたいだけだ。
彼はお片付けに関しては「早くやりたい、それも今すぐに!」という衝動にかられるほど積極的なのだが、仕事のことになると「自分のペースでやらせてよ~」というスローな姿勢になる。
逆に私はお片付けに関しては「私は私のペースがあるんだから、ほっといて!」と思うのだが、仕事に関しては「早く鑑定を仕上げて、お伝えしたい」という気持ちになってしまう。
どちらが正しいとも良いとも言えないのだが、今日はこのことで相当頭にきてしまった。
せめて「起きようとしたのに、起きれなかった。ごめんね」という一言があったら救われるのだが、今日の彼からは申し訳ないと思っているのが1ミリも感じられなかった。
そして、私が買ってきたお弁当を見て「買ってきたんだ?」と言うだけ。
もー、もー、もー!アッタマきた!
「まるちゃんのそういうところ嫌い!」
そう、ここでこの言葉が出たのだ。
私は彼の寝坊グセが前から気になっていた。起きれないのに、「起きる」と言う。
ひょっとしたら、彼は起きれない自分を予想しているのではないか?とも思う。しかも、起きれなくても、そんなに支障はない、とも。
私はこの彼の無意識のズルさが許せなかった。そこで切り札とも言える言葉を発した。
「次にこういうことしたら、もう校正しないからね」
彼は少し黙ってから「それは脅しと取っていいんだよね?」と言ってきた。
「何、脅しって? これくらい言わないとちゃんと起きないし、約束破るじゃん。起きれないなら約束しないでよ。それにこれを脅しと取るなら、さっきの服の話しは何?そっちこそ、5枚処分しないと服を買ってあげないよ?と脅してきたよね?とにかく、出来ないことを約束しないで!期待しちゃうから」
「だったら、夜中に入った仕事、明くる日に持ち越ししないで、夜中のうちにやるようにするよ」
確かにそれがいいかも、と思った。
彼はこう続けた。
「さっきのぴーちゃん、すごく高圧的で怖かった。だから僕もあんな言い方になってしまったんだ」
おいおいおいおい、私のせいかよ? というか、私って怒っているとき、めちゃめちゃオーラが変わるのが自分でも分かる。彼もそれを感じたのかな?
「私はね、まるちゃんとビジネスを成功させていきたいの。だから、地道に頑張ってるんでしょ?それなのに、まるちゃんは平気で仕事上の約束を破るし、謝りもしないじゃん。それがイヤなの!」
ここから、お互いにじっくり話し合った。納得いくまで。
話し合いが終わり、スッキリしたころに彼がこう言った。
「僕がかかわってきた、すぐにカーっとくる人たちは僕の話しを全然聞いてくれようとしなかった。でも、ぴーちゃんは、納得いくまで話し合おうとしてくれる。そのお陰で僕も思ってることを言えるし、モヤモヤを残さずに終われるんだ。そこは本当に有り難いと思ってるよ」
え?あら、そうなの?
ま、私がスッキリしたいから、話し合ってるだけなんだけど、彼にとっても良いことと捉えてくれるのなら私にとっても有難いことだ。
私達は元々他人で、境遇が違えば、世代も違う。それでも、こうして出逢って一緒に暮らすことになったので、出来るだけ分かりあって楽しく暮らしていきたい。
しかし、激情型のぴーちゃん。またいつ大噴火するとも限らない。
自分のことを棚に上げて激昂する自分に、毎回こっそり反省する私なのである。
(;^ω^)